嘘も本当も本音で話したい

好き嫌いを喋るなら、建前なんてすっ飛ばして本音で話したいですよね。

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「いつ恋」第一話:杉原音(有村架純)と曽田練(高良健吾)の過去と性格とは?

   

いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう、通称「いつ恋」見ています。

初回の放送を見ただけで、これは無茶苦茶良いドラマになりそうだなぁという予感がひしひしと伝わってきます。

「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」の概要

いつ恋は2016年1月スタートの月9のラブストーリーです。

主演は曽田練(高良健吾)、杉原音(有村架純)のふたり。他に主な登場人物は日向木穂子(高畑充希)、市村小夏(森川葵)、井吹朝陽(西嶋隆弘)、中條晴太(坂口健太郎)の4人。

そんな6人が東京の街を舞台に紡ぎだす群像ラブストーリーです。

とりあえず一話を見ただけですが、それでも高良健吾が演じる練の純粋さや天使っぷり、そして有村架純が演じる音の関西弁やヤンチャっぽさが初回から爆発しています。

いつ恋の脚本は坂元裕二

いつ恋の脚本を書いているのはあの有名な坂元裕二さん。

坂元さんと言えば、「東京ラブストーリー」や「猟奇的な彼女」のドラマ版や「Mother」、「最高の離婚」、「問題のあるレストラン」などで脚本を手掛けてきた凄腕の脚本家さんです。

坂元さんと言えば名言連発の台詞が真骨頂となっていて、いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう(いつ恋)でも初回からかなり後々効いてきそうなセリフが出てきています。

「どんなところが好きでした?」と聞かれ「目の伏せ方」と答えるあたりや
「不思議だよね、好きな人っていて見るんじゃなくて、見たらいるんだよね。」とか、
「人が寂しいという気持ちを持っているのは誰かと出会うためなんだと思います。」とか。

名言がてんこ盛りです。

いつ恋は映像が映画的で綺麗

さらにいつ恋は映像がまた綺麗でたまりません。

トーンを落として柔らかな映像になっていて、テレビドラマですが映画的な映りになっています。

いつ恋は東京が舞台ですが第一話では北海道がメイン舞台になっていて、北海道の自然の大らかさや、音が暮らす小さな町の空気の重たさ、閉塞感みたいなものが映像から伝わってきます。

あとはドラマが始まって数分が経ち「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」のロゴが出てくるあたりもとても綺麗でした。

内容の良いドラマでも映像が安っぽいと見る気がだんだんしなくなりますし、いつ恋のように綺麗な映像であれば1時間でも集中して見ていられます。

第一話では曽田練(高良健吾)と杉原音(有村架純)の人となりが描かれた

いつ恋は東京を舞台にした6人の群像ラブストーリーですが、第一話では主演の練(高良健吾)と音(有村架純)の人となりが描かれました。

というか6人群像劇なのに主演の2人についてばかりが描かれる第一話、というのもなかなか珍しいです。

ただこれには狙いがあって、まず主演のふたり(高良健吾と有村架純)の人となりや過去、背景などをしっかりと描くという意図があったようです。

「どんな人間なのか」というのをじっくり1時間かけて掘り下げることで、「こういう人間だからこういう恋をする」というところ、その人というものを描けるようになります。

杉原音(有村架純)の過去と性格

杉原音は女手ひとつで育ててくれた母親を小さい頃に亡くしています。

そして親戚の林田家に預けられ北海道の小さな町で暮らしていました。

林田家の夫は音を家政婦のようにコキ使い、その町の有力者である白井篤史(安田顕)と勝手に婚約を決めてしまいます。

白井篤史はお金持ちなのでその白井さんに頼み、林田家の夫は家に大型テレビやアンテナを付けてもらったりと色々として貰っています。

ただ音は亡くなった母親に貰った手紙を大事にしていて、その手紙にはこんな風な事が書かれています。

「小さいあなたを見ていていつも思いました。『この子には人生を切り開く強い力がある』」
「あなたはいつか学校に行って友達を作るのかな?中学生になって高校生になって誰かを好きになるのかな?どんな恋をするんだろう?」
「恋をしてそしていつかたった一人の人に出会えるといいね」

音の母親が亡くなったのは音が幼稚園くらいの時で、その時から今までずっと音はこの手紙を大事にして何度も読み返してきました。

だから好きでもない人と一緒になるのは嫌だな、と思いながらも、でも林田家に育てられた恩もあって結婚を断れないでいます。

それでも婚約者白井さんの非情さや、義父のとんでもない行動や、義母の「逃げなさい。音の好きな所に行きなさい。」という助け舟があり、音は北海道の小さな町を飛び出します。

そこでたまたま引越し屋さんの練(高良健吾)の運転する車と再会して、そのまま東京に出ることとなります。

ちなみに音は第一話で練とファミレスに行きましたが、ファミレスにも来たことがないくらいお金には恵まれていなかったようです。

あと北海道の親戚に預けられてから関西弁は治すように注意されていましたが、ところどころ関西弁が顔を出します。

第一話を見る限り、なんとなく本音を喋る時は関西弁になる設定なのかな、と思いました。

曽田練(高良健吾)の過去と性格

高良健吾演じる曽田練は東京で引越し屋さんの仕事をしています。

音(有村架純)と同じように早くに両親を亡くし、農家を営む祖父に育てられてきました。

練は人を疑うということを全く知らず、引っ越し屋さんの仕事でも給料から「手数料」を引かれたり、残業代なしで桃の缶詰をトラック一杯に詰め込んだりしています。

また悪友の中條晴太(坂口健太郎)が練の家に泊まりに来て、そこで晴太が置き引きしてきたバッグの中に入っていた手紙を見つけます。

その手紙は音が母親に貰ってからずっと大事にしていた手紙だったので、練は「この手紙は持ち主に絶対返さないといけない」と思い、わざわざ東京から北海道までトラックに乗り手紙を返しにいきます。

バッグの中に入っていたクリーニング店の会員カード(?)をもとにクリーニング店に辿りついた練は
「林田音さんっていう人いますか。」と尋ねます。

その尋ねた本人が音だった訳ですが、音は「林田音さんはカバンに入っていた2060円を置き引きされたショックで死にました。」とうそをつきます。

それを真に受けた練は「お墓はどこですか?」と聞いてお墓詣りをしようとします。

本気でお墓参りをしようとしている練の後をついてきた音は、自分が音であることを明かします。

練は音に2060円とカバンを返し手紙も返そうとしますが、音は「捨てておいて」と言います。

それでも「これ、この人何百回と読んだんじゃないかと思って。これ、この人のつっかえ棒なんじゃないかなと思って。」と言ってその手紙を捨てずに預かって返すチャンスをうかがっていました。

その後、家を飛び出した音とバッタリ会った練はトラックに音を迎え入れ、そのまま東京へと向かいます。

音の義父・林田雅彦(柄本明)の異常っぷり

いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう(いつ恋)の第一話では音と練の人となりが描かれましたが、音の義父である林田雅彦の異常っぷりのインパクトがかなり強かったです。

林田雅彦は音を家政婦同様にコキ使って、自分が良い思いをしたいがためにお金持ちの白井篤史と音の結婚を勝手に決めてしまいました。

白井さんとの結婚を断ろうとする音に対し「この恩知らず」と言ったり、音が大事にしている母親の遺骨を勝手に捨てたりします。

この一件が引き金となって音は林田家を飛び出し東京へ出る訳ですが、林田雅彦の異常行動っぷりがあまりにもすごくて引きました。

ただこれは坂元裕二脚本ではよくあることだったりします。

実際に少し前にやっていた「問題のあるレストラン」でも、第一話でかなり強烈な描写が描かれていました。

こういった描写は、ありきたりなラブストーリーを拒絶する坂元裕二脚本の特徴でもありますし、第一話である程度見る人を絞り込む意図もあるように思います。

またこの描写があったからこそ音の人柄もよく理解できるようになりますし、音に感情移入できるようにもなります。

「問題のあるレストラン」でも第一話のあのセクハラ描写が最も過激な描写で、それ以降はあの描写よりひどい描写はありませんでした。

だから「いつ恋」の第一話でのあの林田雅彦の異常な行動も第一話だけのことで、二話目からはもう少し落ち着いて観ていられるのかなと思います。

ぶどうの花はぶどうの味がする。

「ぶどうの花はぶどうの味がする。バナナの花はバナナの味がする。モモの花はモモの味がする。」

これは音の母親からの手紙に書かれていた台詞です。

この台詞がキーワードのようになっていたので、第二話以降でこの台詞がどう絡んでくるのかが個人的には楽しみです。

また音の亡くなった母親役の満島ひかりはこれからも登場するのかどうなのかも気になります。

とにかく映像は綺麗だし「人間」を深く描いているし名作感が迸る第一話でした。第二話以降も楽しみにしたいドラマです。

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