嘘も本当も本音で話したい

好き嫌いを喋るなら、建前なんてすっ飛ばして本音で話したいですよね。

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M-1グランプリ2018 全ネタの得点結果と審査員別採点について

      2018/12/04

今年もあと1ヶ月余りとなり、平成最後の漫才頂上決戦、M1グランプリが12月2日に開催されました。

会場の空気が異常に重かった今年のM1グランプリ

今年のM1で印象に残ってしまったのが、良くない意味での会場の異常な重さです。

大体毎年、紹介された審査員が一笑いとって会場の重さや堅さを緩和していましたが、今年はそこがどうもうまく機能していなかったように思えました。

その要因はいくつかありますが、個人的には一番最初に笑御籤の紹介と笑御籤を引くスポーツ選手の紹介をしたこともひとつの要因かなと感じました。会場も視聴者も「え、スポーツ選手が笑御籤引くんだ…(なんで?)」と思ったのではないかと思います。

あとはよかれと思ってやったんだとは思いますが、上沼恵美子さんとミキのあのやりとりやヨイショがちょっと気持ち悪かったのもひとつの要因かもしれないなと思いました。

あとは初審査員となった志らくさんの「談志さんが降りてきてるんで」というコメントもなんだか大ごと感を醸し出し過ぎていて、会場を堅くしてしまったように思えます(その後、ナイツ塙さんが「内海桂子師匠が降りてきてるんで」で笑いに昇華してくれましたが)

審査員が構えすぎると観客も審査員目線になってしまうので、そのあたりは来年以降改善してもらいたいと思いました。

そして毎年恒例になりつつある敗者復活組とスタジオとの面白やりとりですが、今年も良かったです。

小宮が何年か前にやって伝説になった「まっちゃん待っててね~」を受けて、去年上沼恵美子にむちゃくちゃ酷評されたマヂカルラブリーが上の服を脱いで「恵美ちゃんまっててね~」と言っていたのはM1の歴史を感じました。

そして伝説を作った小宮が今年は「まっちゃん待っててね~、巨人ちゃんも待っててね~」ともう一盛りしてきて、あそこもやっぱり笑ってしまいました。

笑御籤について

去年から採用されている笑御籤ですが、今年も引き続き採用となりました。

去年は拒否反応の方が大きかったですが、今年も継続したことで、なんとなく「アクシデント性を持たせることでその場の瞬発力を試して、バラエティー番組でも通用するお笑い芸人を生み出したいのかなぁ」という印象を受けました。

ここ最近M1王者で大ブレイクする芸人があまりいなかっただけに、こうやって芸人の瞬発力を見てるのかなと思えば、その意図はなんとなく理解できる気がしました。

各コンビのネタと各審査員の採点

そしてここからは各コンビのネタの印象と審査員の採点をまとめていきます。

声高ダークホース 見取り図

今年のM1の会場の重さの犠牲者第一号が見取り図でした。
一番最初に一笑い欲しかったと思われる「ダーリンって呼ぶのラムちゃんかすだゆりこさんだけやから」のところで会場が「シーン」となっててちょっと怖かったです。たぶん見取り図もあそこでかなり動揺したのではないかと思います。

ネタの中で印象に残ったのは、
勾玉ちゃうん、マルコ牧師の回収で「おれも適当に町の人の協力があるからとか言ったけど」のところ、です。

本当に見てて辛かったですが、「女子中学生思われて変なおじさんに連れてかれるやんか連れてかれるかー」というノリツッコミのところや「お客さんも優しくて、ハイっ」のところなど、全体的に見取り図的にウケてほしかったであろうポイントで悉く反応が鈍かったのがかなり厳しかったです。

審査員のコメントで印象的だったのは、松本人志さんが「そこまでウケてなかったかなというのが正直な感想」と言っていたところと、ナイツ塙さんが「横(審査員?)を意識するんじゃなくて縦、お客さんの方を意識すればもっと点数上がったかな」とすごい的を射たコメントをしていたところです。

採点は
巨人88 礼二91 塙85 志らく85 富澤86 松本83 上沼88
合計606点で9位でした。

最後の逆襲 スーパーマラドーナ

結果論ですが、今年の会場の異常な重さに拍車をかけてしまったのが二番手のスーパーマラドーナでした。

なぜかM1ラストイヤーでホラーテイストのサイコネタをぶっこんできましたが、今年のM1の会場の空気感とは相容れない感じでした。

ネタの中で印象に残ったのは
あとからこんなのジェスチャーやめて、さっきのボンキュッボンパッで笑ってる?あれで思い出し笑いするか、人生で一番大事な舞台やぞ、のあたりです。

審査員のコメントで印象に残ったのは松本人志さんの「サイコ強めかな、それを上回る笑いまで持っていけてなかったかな、ラストイヤーでなんでそんな暗いネタすんねん」というコメントです。個人的にはまさしく完全に同意しかなかったです。

ただネタ以外の部分で田中が「ん~、どうでしょう」と往年の長嶋茂雄さんのモノマネをしたり、眼鏡を逆に掛けたり、ベルトの位置を上にずらしてたり、左右の靴紐を結んでたり、そういったところで爪痕を残していて面白かったです。

武智もこれでM1の呪縛から良い意味で抜けれて、もう少し気持ちに余裕が持てれば良いなぁと個人的には感じました。

採点は
巨人87 礼二90 塙89 志らく88 富澤89 松本85 上沼89
合計617点で7位でした。

史上初の2冠へ かまいたち

3組目は芸達者コンビのかまいたち。

芸達者だけに冒頭で「2,3回考えたことある人もいるんじゃないですか、もっと考えてるよという方」とお客さんに呼びかける感じで、お客さんを自分たちの方に引き込もうと頑張っていました。でも最終的にやっぱり会場の重さにやられて「M1史上最悪の客です。」と半分本音が漏れてしまっていました。

ネタの中で印象に残ったのは
告白しといたらは年に数回やろ、僕のポイントカード作ってたらはレジ行く度に思うんですよ、普通十字架やねん、ポイントカード作ることで出逢わなくなる人おるかもわからんやんか、おらんやろ、のあたりです。

ネタはポイントカードの話一本鎗でしたが、最初はボケの山内がズレていたのが後半に行くにつれてツッコミの濱家がズレてる感じにスムーズに移行する構成になってて、一粒で二度美味しいみたいな構成になってて良かったです。

審査員のコメントで印象に残ってるのは、塙さんの「面白いことを言うレールに掛かってる」というコメントです。塙さんのコメントは今大会通してものすごく的確だし漫才協会副会長はだてじゃないなと思いました。

採点は
巨人89 礼二92 塙92 志らく88 富澤91 松本90 上沼94
合計636点で5位でした。

フリースタイル再び ジャルジャル

なぜか毎度毎度、一本目に物凄いネタを持ってきて最終決戦で一本目のインパクトを超えられずチャンピオンになれないジャルジャル。

今年も一本目のネタは神懸かり的に面白かったです。

ネタの中で印象に残ってるのは、ドネシア、ゼンチン、ハイペースで出るなインドネシア、はじめて言う四文字やねん、真顔でゼンチンドネシア言っててこわすぎるやろ、トラリアも嫌やわ、のあたりです。

というか全般通して頬肉引きつるくらい笑いました。今大会で最も面白かったネタはジャルジャルの一本目です。

審査員のコメントで印象的だったのは巨人さんの「何がおもろいのか分からんけど面白かった」というコメントです。ジャルジャルのネタはハマるかハマらないかの差が結構極端ですが、ハマった時の感想としてまさしく真っ当な感想でした。

あとは塙さんの「ゲームの説明をあんまししなくて徐々にお客さんとわかっていくというのが良かった」というのも塙さんらしくお客さんと演者の関係性についてコメントしていて印象的でした。

普通のお笑い芸人は「面白いことって何だろう」というところを突き詰めているのに対し、ジャルジャルは「面白さの根本って何だろう」というところを突き詰めて、面白さの根本に迫ろうとしているところがすごく真摯だしお笑いに対して誠実だと思っています。

採点は
巨人93 礼二93 塙93 志らく99 富澤90 松本92 上沼88
合計648点で3位でした。

輝け!いぶし銀 ギャロップ

見た目からいぶし銀感が迸っていたギャロップ。
ネタごとにツッコミとボケが入れ替わったりするタイプですが、M1決勝では林がツッコミボケみたいな感じの立ち位置で漫才をしていました。なんとなく笑い飯の西田さんに似てる感じでした。

ネタの中で印象に残っているのは、
ババ抜きやないか、空気止まるもん、ファッションショーのデザイナーみたいになってるもん、あの人って私にしか見えてないんですかね、のあたりです。

林さんが笑い飯の西田さんっぽかったりすべらない話の兵頭さんっぽかったりして、地力はあるはずなのに、ネタの中で「ハゲ」とか「おっさん」とか「おばちゃん」とかの方向に行ってるのがちょっと残念でした。

上沼恵美子さんが「自虐というのはあまりウケない、これだけのキャリアがあるんなら知っとかなあかんわ」と言っていましたが、自虐というよりは「おばちゃん」を貶める他虐の要素が入っていたのが上沼恵美子さん的に嫌だったんじゃないかなと思いました。

採点は
巨人87 礼二90 塙89 志らく86 富澤87 松本86 上沼89
合計614点で8位でした。

今年もイェエエエイ! ゆにばーす

M1だけでなく、もっと川瀬名人跳ねないかなぁと思って見ているゆにばーす。

と同時に、なかなかM1でテッペンは獲れそうにないなぁと感じてしまいます。でも面白いと思っています。

ネタの中で印象的だったのは、
誰が爆乳清宮くんだよ、支持している政党はUHA味覚糖、遠心力を揃えろ、こんなコテコテでやってへんわ、のところではらがすごい達者に喋ってたところ、のあたりです。

ネタの冒頭であり得ないレベルで川瀬名人が噛んでたのがやっぱり残念でした。

ただ、去年よりも今年の方が川瀬名人のヤバさがお茶の間に受け入れられつつある感じがしました。どう考えてもナチュラルに変な人だし尖ったセンスを持ってるし、もっともっと突き詰めていけば南海キャンディーズの山ちゃんみたいになれるんじゃないかなぁと思っています。

もっともっと頑張って、どんどん川瀬名人のヤバさを世間に浸透させていってほしいです。

審査員の採点は
巨人84 礼二91 塙82 志らく87 富澤86 松本80 上沼84
合計594点で10位でした。

敗者復活 ミキ

敗者復活で上がって来たのは想定通りミキ。出来レースっぽくて個人的には興ざめ感が否めませんでした。

ネタの中で印象的だったのは、
気持ちではなんともならん、高齢のジュニアを目指そ、小さい頃の夢言うてみと振られて「スマップに入りたい」といったあたりです。

ミキの漫才はずっと思っていますがどうしても既視感が否めず、なんか漫才というものの形を丁寧になぞっているような感じがしてしまいます、個人的に。あとはお兄ちゃんの方の顔色がいつみても心配になってしまうところも個人的には苦手なポイントです。

今年のM1に関しては、敗者復活の現場とスタジオのやりとりからずっと上沼恵美子さんとベッタリし過ぎてて、ちょっとその関係性はなんだかなぁと思ってしまい、個人的にはなんかダメでした。

審査員の採点は
巨人90 礼二93 塙90 志らく89 富澤90 松本88 上沼98
合計638点で4位でした。

無秩序 トム・ブラウン

今大会もっとも会場をザワつかせたのがトム・ブラウン。

M1の舞台で一組は出てくるイロモノ枠でしたが、会場とは意外とマッチしていたのが印象的でした。

ネタの中では、
中島みゆきさん存在感強いから、女性歌手の中でもワンランク上だから、中島みゆきさんの「つーばーめよー」の言い方で「ちょーまーてーよー」、と言っていたあたりです。

審査員のコメントで塙さんが言っていたように、途中から布川の「これどうなるんだー」と言ってるところがこの人何言ってるんだろうという感じでおかしくてたまらなくなりました。

得点が出て敗退が決まった後に、二本目のネタについて「土の中から加藤一二三さんが出てくるネタ」と言っていたのがものすごく印象に残っています。それはすごい見てみたかったです。

採点は
巨人87 礼二90 塙93 志らく97 富澤89 松本91 上沼86
合計633点で6位でした。

縦横無尽 霜降り明星

ボケのせいやがよくバラエティーに出ていて、若いながら知名度の高い霜降り明星。吉本が推そう推そうとしているのもなんとなく理解できます。

ネタの中で印象的だったのは、
今日のパスタはまずかった、同じ意見やのに揉めとる、こっから明日こっから今日、日付変更線で遊ぶな、のあたりです。

若いコンビなのでしょうがないと言えばしょうがないですが、ツッコミの粗品のツッコミ方が東京ホテイソンのツッコミっぽかったり(夜行バスのテンション、法事、103地獄、のあたり等)、全体的にネタが昔のキングコングっぽくもあったり、何を見てきたのか、(意識的か無意識かは別として)何に影響を受けているのか、とかそういうのが透けて見え過ぎたのが少し気になりました。

これから芸歴を重ねていくにつれて、何かの形を真似ても自分たちの色になるような、確固たる世界観が出てくれれば良いなぁと思っています。

採点は
巨人93 礼二96 塙98 志らく93 富澤91 松本94 上沼97
合計662点で1位でした。

第4形態 和牛

M1決勝常連で毎回優勝候補と言われている和牛。確かに技術は物凄くしっかりしてるし、ツッコミの川西はいつ見てもイケメンだしツッコミ上手いなぁと思っています。でも毎度毎度書いて申し訳ないですが、水田のモラハラサイコパス野郎感がどうしても生理的に受け付けず、苦手なコンビです。

今年のM1決勝1本目のネタはいつもの男尊女卑的モラハラサイコパス野郎ネタではなく、ゾンビになった相方をどこまで見捨てずにいられるか、というコンビ愛的なネタになっていました。

ネタの中で印象的だったのは
見た事ないわこんな地声のゾンビ、まだまだ水田やん、おれここまでなってて抜かされることあんの、のあたりです。

審査員の採点は
巨人92 礼二94 塙94 志らく93 富澤92 松本93 上沼98
合計656点で2位でした。

最終決戦に進んだのは、3位ジャルジャル、2位和牛、1位霜降り明星、の3組でした。

最終決戦

1組目 ジャルジャル

ジャルジャルでーす、と言って決めポーズをした相方に対し、俺のおまけ感すごいやん、というところから始まって、決めポーズをどっちが多くやっていくか競うネタでした。

ネタの中で印象に残ったのは、
均等になりました、俺のが一回多い、一回足します、あと5回ねと言ってどっちもやめないところ、のあたりです。

なんか最後の終わり方が不自然というか、締めの音早く鳴らされ過ぎたのかなという感じがしないでもなかったです。

ジャルジャルのネタはとんでもない練習量が透けて見えるのですが、あくまでも中学生っぽいノリ(技術をとんでもなく研ぎ澄ませていますが)で馬鹿馬鹿しさを装って笑わせてくれて凄いです。

2組目 和牛

一本目のネタでいつもの男尊女卑的モラハラサイコパス野郎感ネタをやらなかったので、二本目はどんなネタかなと思っていましたが、二本目も今までとは趣向を変えたネタになっていました。

ネタの中で印象に残ったのは
防災訓練は防災訓練が今日ありますって教えてくれるわ、と大落ちの「それ電話繋がってないねん」のところ等です。

普段とは違って悪い印象はそこまでなかったですが、親を呼び出した水田が「向こうの家族誰もおれへんやろ」と言った時の顔はやっぱり怖かったです。

なんとなくですが、結局、和牛の水田の中で根底にあるのは「おれすげーだろ」という主張であって、ネタの中でもトークの中でも「俺の凄さをアピールしてやるぜ」という感じが出過ぎているのが苦手なのかなと思いました。

「王者は、、、CMの後です」でズッコケる毎度お馴染みのコントの時でも水田さんはなぜか完全にカメラ目線だったあたりも、「おれすげえだろ」というのが根底にあるような印象がどうしても拭いきれませんでした。

3組目 霜降り明星

今年のM1の良くない意味での「コンテスト」感や「審査」感を、良い意味での「祭典」に変えてくれた霜降り明星。

ネタの中で印象的だったのは、
バブバブ言うところを「バスロマンバスロマン」というところ、ポエム、走馬燈で「豆デカ、関節ならへんな、この道に出てくんねんな」というところ、飯時の銅像、七代目ひょうきん者、のあたりです。

2018年M-1グランプリ王者は霜降り明星

最終決戦の審査結果は
巨人:霜降り明星
礼二:霜降り明星
塙:霜降り明星
志らく:霜降り明星
富澤:和牛
松本:和牛
上沼:和牛

という事で、霜降り明星が2018年、平成最後のM-1グランプリチャンピオンになりました。

霜降り明星は今年の重苦しくて硬かった会場の雰囲気を変えてくれた存在感が光っていたし、ボケとツッコミの手数を多くしていくというコンテスト受けの良さもあったし、チャンピオンになったのは個人的には納得できました。

審査員ごとの採点を並べて審査員の好みを透けて観る

ここからは去年までと同様に、審査員それぞれの採点をまとめてみます。

オール阪神巨人の巨人さん

93 霜降り明星 ジャルジャル
92 和牛
90 ミキ
89 かまいたち
88 見取り図
87 トム・ブラウン スーパーマラドーナ ギャロップ
84 ゆにばーす

テンポ早めの正統派漫才に高得点をつけ奇を衒ったり奇抜なものには比較的慎重な得点をつける傾向のある巨人師匠らしい得点の付け方でした。

ゆにばーすに低評価だったのは、やはりネタの冒頭で大噛みしたことも要因になったのかなと思いました。

中川家・礼二さん

96 霜降り明星
94 和牛
93 ジャルジャル ミキ
92 かまいたち
91 見取り図 ゆにばーす
90 トム・ブラウン スーパーマラドーナ ギャロップ

得点に幅を持たせなかった印象の中川家礼二さん。ただ90、91、92、93、94と来て霜降り明星だけ95点を飛ばして96点をつけているのが印象的でした。

ナイツ・塙さん

98 霜降り明星
94 和牛
93 ジャルジャル トムブラウン
92 かまいたち
90 ミキ
89 スーマラ ギャロップ
85 見取り図
82 ゆにばーす

最高得点が霜降り明星の98点で、最低得点はゆにばーすの82点。かなり得点に幅をつけた採点となっていました。
これは賛否両論ありそうですが、ずらっと並んだ順位を見ると妙な納得感があります。あとは審査員としてのコメントがすごく的確だったし、本当に漫才というものを深く深く考えているんだなというのが伝わってきました。

個人的には今回の審査員の中で一番共感できた審査員でした。本当にコメントが秀逸でした。

立川志らくさん

99 ジャルジャル
97 トム・ブラウン
93 霜降り明星 和牛
89 ミキ
88 かまいたち スーパーマラドーナ
87 ゆにばーす
86 ギャロップ
85 見取り図

点数は好みの問題なのでこれはこれで良いのだと思います。ただ冒頭で会場の堅さや重さをさらに煽るようなコメントをしたり、ネタの後のコメントも妙に大ごとな感じや変な「違い」を醸し出そうとしているような印象があって、個人的にはあまり好感が持てませんでした。

ギャロップのネタに対して「ハゲ方が面白くない」と言ったり、霜降り明星のネタに対して「うるさがたの人、とんがった人や文化人が彼らに食いつくかの勝負でしょうね」と言ったり、個人的にはコメントが全体的にちょっとずれてるというか変だよなと思ったし、漫才の頂上決戦、祭典にはあまり相応しくないような印象でした。

サンドウィッチマン・富澤さん

92 和牛
91 霜降り明星 かまいたち
90 ジャルジャル ミキ
89 トムブラウン スーマラ
87 ギャロップ
86 見取り図 ゆにばーす

あまり得点に幅を持たせなかった富澤さん。というかM1の前に広島で営業をしていたらしく、全体的になんとなくキレがないなぁという印象を受けてしまいました。

もうちょっと余裕のある状況で採点をしてもらいたかったし、もう少し余裕があればコメントももっとキレのあるコメントになったんじゃないかなぁと思いました。

ダウンタウン・松本人志さん

94 霜降り
93 和牛
92 ジャルジャル
91 トムブラウン
90 かまいたち
88 ミキ
86 ギャロップ
85 スーマラ
83 見取り図
80 ゆにばーす

1位から10位まで同得点をつけることなく、明確に順位をつけたのは多分意識してそういう得点付けにしたのだろうなぁと思いました。

個人的には和牛を除き、まっちゃんのこの順位付けはかなり同意できるものがありました。

上沼恵美子さん

98 和牛 ミキ
97 霜降り明星
94 かまいたち
89 スーマラ ギャロップ
88 ジャルジャル 見取り図
86 トムブラ
84 ゆにばーす

和牛・ミキというお気に入りコンビに最高得点をつけていたのが印象的でした。ちなみに去年も和牛とミキに揃って95点という最高得点を付けていました。

個人的に上沼恵美子さんは好きだし、毎回審査員として紹介された時に一笑い取って会場をほぐしてくれるのでありがたい存在だと思っています。

でも今年に関しては、ミキとの妙な距離感が気になって気になってしょうがなかったです。ミキもミキだし、上沼さんも上沼さんです。あれは見てる人からすれば興ざめしてしまいます。

採点の傾向を見て思ったこと

去年はひとつの展開で押し切るネタが多かった印象でしたが、今年は比較的王道路線というか、ボケとツッコミの手数を増やしていく感じのコンビが多かったような印象です。

あとは個人的にあまり好みではないですが毎度毎度審査員に高評価されるミキの得点が、今回は然程高くなかったのも印象的でした。

敗者復活だから厳しめに採点されたのか、ミキのあの感じに審査員も少し既視感を感じ始めてるのか何なのかは分かりませんが、何か潮目の変化のようなものをうっすら感じたような気がしました。

来年はもっとお笑いの祭典感のあるM-1グランプリを見たい

今年はとにかく会場の空気感、お客さんの反応が重苦しくて硬くて、芸人さんからするとやりづらかったように思えました。

冒頭にも書きましたが、スポーツ選手が笑御籤を引くという謎の演出しかり、賛否両論だとは思いますが志らくさんの大ごと感を煽るコメントだったり、ああいった事が全部良くない方に作用してしまったように思えます。

今年は芸人さんにとってタフで厳しい大会となってしまいましたが、来年はもっとお笑いの祭典っぽさを感じさせてほしいです。

総評でまっちゃんが「前半重かったじゃないですか。後半チームプレーみたいに盛り上げてるのが、泣きそうになってるわ」と言ったように、なんとか最後の最後は良い雰囲気で終わりました。

本当に出演者の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。
今年もありがとうございました!

 - M-1グランプリ